時々質問されるので一覧表を作った。内科、マイナー科の一部を作ったところで疲れてしまったのでここでやめるが、この図で雰囲気は伝わると思う。
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CT=Core Training. 内科もかつてはIMTではなくCTだったのだが、カリキュラムが新しくなってIMTとなった。外科やマイナー科の一部では今も各科の基礎を築く期間をCTと呼んでいるようだ。
ST=Speciality Training (ST4以降は Higher Speciality Trainingと呼ばれる)
オレンジの科は最初のトレーニング開始前の選抜にMSRAという試験が必要な科で、入ってしまうとその後専門医になるまでずっと同じ科で働くことができる。科目によってMSRAの重要度は違っており、例えばGPではMSRAの点数が100%選抜に関与する一方で、産婦人科ではMSRAの点数は全体の1/3を占め2/3はインタビューの出来による。
青は内科で、内科一般をローテーションするIMT1-3年の期間を経て、専門科研修に進める。専攻したい科目によって、IMTが2年(Group 2 Speciality)なのか3年(Group 1 Speciality)なのかが決まっているので、詳しくはこちらを参照してほしい。
伝統的な名前(SHO、Specialist Registrar)がどのポジションに対応するのかを緑の枠で示した。
枠の隙間は、試験や面接の存在を意味する。例えば内科だと、STに進む前に(つまりIMTの期間中に)MRCP1,2,PACESに合格した上で、STのための面接を受けなくてはならない。
英国医学部卒の医師がnon-training job (/Clinical Fellow/ Trust-Grade Doctor/ Teaching Fellow/Locally Employed Doctor などの名称で募集がある)を選ぶのも、枠の隙間のタイミングだ。彼らがトレーニングを一時的に抜ける理由は以前書いたのでこちらの記事を参照してほしい。
各科の倍率はここで見ることができる。どの科目も10年前と比べて軒並み倍率が上がっているのに、緩和ケア科は下がっている。元々緩和ケア科は、Higher Speciality Trainingに入ると内科レジ業をしなくても良かったのだが、2年前にカリキュラムが変わって以降はレジ業必須となったため、応募者が大幅に減ったようだ。ちなみに内科レジは院内で最悪の仕事と言われていて、IMT2年の科は専攻科のレジとしては働くが内科レジとしては働かないので、どうしても内科レジになりたくない人はGroup 2 Speciality (IMTが2年)の科に進むかその他GPやマイナー科に進んでいると思われる。
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ちなみに外科は以下のようなトレーニング制度らしい。
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(General Surgery Curriculum; ISCP)
専攻科を選ぶ時はトレーニングの長さや倍率(高ければ高いほどCVを磨く必要がある)も少し考慮するといいと思う。